毎月いくら投資する?積立額別に見える未来の景色【月1万〜30万円】
新NISA積立投資シミュレーション
あなたは新NISAで毎月いくら投資をしていますか?
当たり前の話ですが、毎月の投資額によって未来に見える景色は全く変わってきます。この記事では、月1万円から月30万円までの投資額別に、将来どんな景色が見えるのかを整理していきます。
月1万円: 投資のスタートライン
月1万円の投資だと「少なすぎる」と思われるかもしれません。ただ、全く投資をしていない0円と、投資という行動をしていることには大きな差があります。
そもそも、月1,000円でも1万円でも新NISAで投資をしている人はどのくらいいるのでしょうか。2024年新NISA白書によると、2024年12月末時点の新NISA口座数は2,559万口座。そのうち実際に買付があった口座はおよそ1,650万口座です。日本の成人人口を1億人と仮定すると、**金額に関わらず投資という行動を起こしているだけで、日本人全体の上位16%**に入ります。明らかな少数派なんですよね。
月1万円を年利5%で積み立てた場合の資産額はこちらです。
| 運用期間 | 資産額 | 積立元本 |
|---|---|---|
| 10年 | 154万円 | 120万円 |
| 20年 | 406万円 | 240万円 |
| 30年 | 815万円 | 360万円 |
老後資金や教育費への備えとしては、正直まだ心もとない金額です。ただ、月1万円投資の本当の価値は金額ではなく、投資を始めるという高いハードルを超えたことにあります。
証券口座の開設は面倒ですし、銘柄も無数にあって何を選べばいいか分からない。その状態を乗り越えて月1万円でも始められれば、実際の相場の値動きに揉まれて経験値を積んでいけます。この経験は後から効いてきます。これから投資を始める友人に相談されたときも、「少なすぎる」なんて言わずに、このハードルの高さを思い出したいところですよね。
月3万〜5万円: 老後資金が視野に入る
ここからは、この記事を読んでいる方のボリュームゾーンかもしれません。
結論から言うと、今のあなたの年齢によっては、月3万円投資で老後資金を準備できます。月5万円なら、ほとんどの場合で準備できるという水準です。
割合で見ると、月5万円以上(年間60万円以上)投資している人は買付者の46%。先ほどの16%と掛け合わせると**日本人全体の上位7.4%**です。月3万円のデータは見つかりませんでしたが、だいたい上位10%前後と見ていいと思います。SNSや投資系メディアを見ていると月3万〜5万円は少なく感じるかもしれませんが、長期で続けるなら十分に上級者と言える水準です。
| 運用期間 | 月3万円 | 月5万円 |
|---|---|---|
| 10年 | 463万円 | 772万円 |
| 15年 | 794万円 | 1,324万円 |
| 20年 | 1,217万円 | 2,029万円 |
| 25年 | 1,757万円 | 2,929万円 |
| 30年 | 2,446万円 | 4,077万円 |
老後資金として2,000万〜3,000万円を用意したい場合、20代・30代なら月3万円でも十分に射程圏内です。40代〜50代前半で老後までの運用期間が短い方は、月5万円まで頑張れると安心感が違います。運用期間が短いと元本割れの可能性も残るので、期間が短い分は金額でカバーするイメージですね。
月3万〜5万円は、適度に浪費もしながら将来にも備えられるバランスの良い水準です。投資額を増やすことだけが正義ではないですからね。
月10万円: 早期退職が現実味を帯びる
月10万円(年間120万円)以上投資している人は買付者の33%、**日本人全体の上位5.3%**です。将来が何となく不安だから、という理由でこの金額を続けるのは難しく、FIREや教育資金など明確な目的がある方が選ぶ投資額だと思います。
| 運用期間 | 資産額 | 積立元本 |
|---|---|---|
| 10年 | 1,544万円 | 1,200万円 |
| 15年 | 2,648万円 | 1,800万円 |
| 20年 | 4,058万円 | 2,400万円 |
| 25年 | 5,857万円 | 3,000万円 |
| 30年 | 8,154万円 | 3,600万円 |
20年で4,000万円超、30年で8,000万円超。このあたりから早期退職が現実的になってきます。たとえば30歳から25年間続けて55歳で正社員を辞める、という設計が数字の上で成り立ちます。
感覚的には、世間の普通の生活に溶け込みながら長期継続できる限界がこのあたりです。これ以上を目指すなら、生活スタイルや価値観そのものを変える必要が出てきます。
月15万円: FIREが「夢」から「計画」になる
月15万円(年間180万円)以上は買付者の27%、日本人全体の上位4.3%。この金額を積み立てていると聞いたら、「FIREするつもりだな」と感じますよね。将来が不安だからではなく、何かの目的に一直線で投資をしている水準です。
| 運用期間 | 資産額 | 積立元本 |
|---|---|---|
| 10年 | 2,315万円 | 1,800万円 |
| 15年 | 3,972万円 | 2,700万円 |
| 20年 | 6,087万円 | 3,600万円 |
| 30年 | 1億2,231万円 | 5,400万円 |
30年で1億円の大台が見えてきます。ちなみに年間180万円を10年続けると積立額は1,800万円で、ちょうど新NISAの生涯投資枠を使い切る計算です。そこから先は特定口座などでの運用になります。
ここまで来ると、早期退職やセミリタイアは夢ではなく目標であり計画です。一方で、世間一般と価値観が合わなくなってくる金額でもあります。周りに言えず、どこか寂しさを抱えながら積み立てている方もいるかもしれません。それでも続けていく価値は間違いなくあると思います。
月30万円: 上位1%の領域
月30万円(年間360万円)の投資は、年間300万円以上のデータ(買付者の8.7%)から計算しても日本人全体の上位1.3%より上。上位1%の領域です。
| 運用期間 | 資産額 | 積立元本 |
|---|---|---|
| 10年 | 4,631万円 | 3,600万円 |
| 15年 | 7,945万円 | 5,400万円 |
| 20年 | 1億2,174万円 | 7,200万円 |
| 30年 | 2億4,461万円 | 1億800万円 |
正直、月30万円を20年30年と続けるのは現実的ではない気もします。ただ、「これまで投資に力を入れていなかったけれど、まとまった貯金はある」という方が5年〜10年の集中期間として続けるのは意外とあり得る選択です。10年で約4,600万円。これを元手にセミリタイアを設計することもできます。
この水準を続けるには、高年収か、徹底した節約か、そのどちらもか。いずれにせよ「周りに流されない」ことが必須になります。「間違えたければ大衆に従え」という言葉がありますが、資産運用で突き抜けた結果を出したいなら、大衆と違う選択を続ける必要がある、ということですね。
まとめ: 投資額別の景色一覧
| 毎月の投資額 | 日本全体での位置 | 20年後 | 30年後 | 見える景色 |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 上位16%以内 | 406万円 | 815万円 | 投資経験というスタートライン |
| 3万円 | 上位10%前後 | 1,217万円 | 2,446万円 | 20〜30代なら老後資金が射程 |
| 5万円 | 上位7.4% | 2,029万円 | 4,077万円 | ほとんどの年代で老後資金 |
| 10万円 | 上位5.3% | 4,058万円 | 8,154万円 | 早期退職が現実味 |
| 15万円 | 上位4.3% | 6,087万円 | 1億2,231万円 | FIREが計画になる |
| 30万円 | 上位1%台 | 1億2,174万円 | 2億4,461万円 | 突き抜けた少数派 |
大事なのは、金額の大小より自分の目的に合った投資額を長く続けることです。老後の備えなら月3万〜5万円で十分戦えますし、FIREを目指すなら月10万円以上が一つの目安になります。
自分の年齢や目標額だと毎月いくら必要なのか。積立シミュレーターの「毎月いくら?」タブで逆算できるので、ぜひ自分の数字で試してみてください。